介護士が医療知識を持っておく意味

医師免許や看護師免許がないと、原則として行ってはいけない医療行為。しかし、介護士の仕事では場合によって医療行為が求められることもあります。
そのため、介護の現場でどのようなことが医療行為となるのか、知識として持っておいた方が良いです。そうすると、介護士としてやっても良いことを、しっかり判断できるでしょう。
もし、何が医療行為となるのかがわからないまま仕事を続けていくと、気付かない内に法律に抵触していたということになりかねません。場合によっては、介護士の仕事を続けるのが難しくなる恐れがあります。
医療知識を持っていることは、そのリスクを避けることにもつながります。また、正確な医療知識を持っておくと、同僚の行っている医療行為が適切でない場合にも注意することができます。

介護の利用者は、何らかの治療を受けていることが多いです。そのため、介護士は、医師や看護師と連携することも求められます。
しかし医師や看護師がどのような治療を施しているのかがわからなければ、その連携は困難となります。したがって、日常的に利用者のお世話をする介護士が治療のサポートをするためにも、医療知識は欠かせません。
また、介護の現場では、必ずしも医師や看護師が近くにいるとは限りません。特に夜間だと、少数の介護士しかいないという状況になる可能性が高いです。
そんな時に利用者がケガをしたり容体が急変したりした場合は、適切な応急処置ができた方が望ましいです。その処置の方法も、知識として持っておくに越したことはありません。